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私自身は自殺しようなんて思ったことないけど、考えずにいはいられない。
それはこの半年で、おらが村の35歳の青年2人が自殺したからだ。
1人は昨年秋、もう1人は10日前。
このせっまいおらが村なので、私も両方とも、しかも家族も知っている。

両方ともイケメンの30代半ばの青年で、何で自殺したのか?
家族もいる、仕事もある、友人もいる・・・表向きは全く分からない。
おらが村の中でいろんな推測は飛び回るが、本当のことは誰も分からない。
自殺はもちろん、何事もその人しか真相は分からないのだろうけど、
死を考える前に、もっと何かできたのでは?と思わずにはいられない。

特に悲痛だったのは昨年秋の方。
自宅の庭の木に首を吊って死んでいるのを見つけたのは、母親。
実は私も、某家電メーカーへのライター仕事で、
このメーカーの大きなプラズマTVを持っている彼の家に赴き、
お母さんや当時の彼女とともに話して写真撮影までしたので、
あの家で、あの庭で、あのお母さんが見つけたのか・・・とショックがだった。

自分自身が母親であるから余計、母親の立場で考えてしまう。
まだ私の息子たちは小さく、無邪気に遊んで楽しく毎日が過ぎてゆくけど
自殺した彼ら2人にも、こういう時期があったはずだ。
その時、お母さんも数十年後に息子が自殺するなんて、考えもしなかったはずだ。

「人はなぜ、自殺するのか?」とタイトルにしておきながら、
私には分からない・・・考えたこともないし、考えるようにもなりたくない。
ただただ、自殺が少なくなる世の中になって欲しい、と願うのみです。


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