先日のイベントのメニュー&食材解説、
前菜編1、プリモ編1に続いては、もう1つのプリモのご紹介です。

【アックア・コッタ】


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もう1つのプリモは、トスカーナ南でよく食べられるアックア・コッタ

トスカーナ郷土料理は農民の貧しい料理=野菜くずや固くなったパンを利用するものが多く、
例えば有名なリボッリータは白いんげん豆+黒キャベツ+各種野菜+固くなったパンの煮込み、
パッパ・アル・ポモドーロはトマトと固くなったパンを煮込んで冷やして食べる夏の料理、
パンツァネッラ
はサラダに固くなったパンを浸してしぼったものを入れたもの。

そしてこのアックア・コッタは、文字通り「煮た水」と言うように具は最低限。
リボッリータの豆も黒キャベツも入らない、余った野菜と固くなったパン、
唯一のぜいたくが卵という、まさに貧しい農家出身のうちのばーちゃんが
よく作ってくれた料理です。

これは家庭でしか食べたことがないし、フィレンツェのレストランでも見たことないのですが
オーナーシェフの小林さんが働いていたマレンマのレストランでは出していたそうで
そのおかげで、日本でアックア・コッタが食べられることに!

参加者のお1人から、「なぜこれをランチ会で出そうと思ったのですか?」
と聞かれたのですが、それはやはり、私がばーちゃん家で初めて食べた、
しかもばーちゃんが小さい頃から食べていた本物のトスカーナ郷土料理だから。
イタリアの和食店なんかでも、みんな寿司だ、てんぷらだ、と流行っていますが
一般家庭では寿司やてんぷらなんて、そんなに頻繁に出さないですよね。
うちの父は超例外として、寿司なんて手巻き以外は買うし)
アックア・コッタはビステッカでなく、日本でいうと肉じゃがとかキンピラゴボウとか、
ふっつ~に家庭に昔からあるお馴染みの懐かしい料理。
初めて食べる方でも、何だか懐かしい、じわ~んと体にしみいる味なんです。

そしてトスカーナでもレストランではメニューにないことが多いし、
日本ではきっと数えるほどしか(もしかしてピティリアーノさんだけ!?)
出している店はないので、ぜひこの機会に食べて欲しかったからです。

なので!これが食べて見たくなった方は、ピティリアーノさんへGO =3=3=3


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