日本にいると恋人や配偶者、あるいはスポーツの試合など以外では、
ハグをするのは日常的ではありません(ですよね?)
家族同士のスキンシップも、子供が小さいうちだけでは?
イタリアにいると、挨拶の頬にチュッチュやハグは日常生活にも欠かせません。

私も最初は恥ずかしかったものの、慣れれば平気になり、
家族だけでなく、今では自分からも使うことが多くなりました。
それはやはり、愛情というか、気持ちが伝わりやすくなると思うから。
言葉がなかったとしても、とても落ち着くことができるというか、
更に言うと、言葉が見つからない時はハグで気持ちが伝わると感じます。

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まさにそれを実感したのがこの火曜日。
8月に癌が発覚して闘病をしていた、隣人のご主人であり
長男クラスメイトのお父さんでもあるフランコが、日曜の朝に亡くなりました。
同年代の家族として私たちが引っ越してきた時から、
いろいろ教えてもらったり、庭やテラスでおしゃべりしたり、
うちの網戸やストーブの設置もしてくれた、ガテン系は何でもできる、
そして本当の人が良くて人望の厚い人でした。

自身もお父さんを14才で失くし、昨年2月にお母さんを癌で失くし、
1年もたたないうちに、しかもこんな若さでご主人を失ったエレナ。
彼女の性格を考えても、そして私自身もどう声をかけて良いか分からず
容体が悪いことが分かった12月から、まともに顔を合わせることがありませんでした。
(何より彼女が外出はおろか、庭やテラスにも出てこなかった)

そしてお葬式の朝、出席するはずが次男の発熱でそれさえ行けなくなってしまった。
しかし、朝ドアの音がしてエレナがゴミを出しに行くのを窓から見たので
帰ってくるタイミングでドアを開けました・・・何を言っていいか分からないまま。
それでも私の様子も察してか、いや、きっと彼女も何を言っていいか分からなかったのか
ただただ黙って数分抱き合いました。
彼女は泣いてないのに、私が声を出して泣いてしまい、それ逆やろ!状態。
それから何を言ったのか覚えてないけれど、
あのハグでお互いの気持ちは伝わったのでは・・・と思います。

そしてこの数日は、滅多に病気しないだけに、いつも以上に甘えん坊の次男。
何かにつけて抱っこ、抱っこですが、それもきっと一番の元気になる薬かな。



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