イタリア・トスカーナ専門コーディネイターのトスカーナ田舎暮らし

日常生活から仕事、イタリアの笑えない話など、人口1800人のド田舎から日々の生活を綴ります。

アート

ヴェネツィア・ムラーノ島のガラス博物館で、いちばん興奮したもの

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ここでランチする前に、まずはご希望だったガラス博物館に行ってきました。
ムラーノ島は2006年に両親と来たけれど、ささっと散策しただけだったので
私も初めて入る博物館にワクワク💛

大き目の荷物がある人は、ロッカーに荷物を預けて。
1階フロアには簡単なムラーノのガラスの歴史や製作過程のビデオが上映されています。
それを見て2階の展示室へ・・・中央にあるのが、この部屋。

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ムラーノガラスのシャンデリアにフレスコ画、
ああ、もうこの雰囲気だけでウットリしちゃいますね・・・
最盛期だった1300~1600年代の作品が展示されています。

でも私が一番興奮したのは・・・コレなんです。

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こんなのがズラ――――――っと並んだ、ビーズの部屋。

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番号が振ってあるってことは、品番?
これだけ緻密で、少しの違いで別品番があるというのに驚き、
それを忠実に製作できると思うとそれも驚きです。

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いかにもっていうのが、この花模様を寄せ集めた柄。
先に1階でこの柄の製作の様子が出てきたので、それを思い出しながら。

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ちょっと大きめのビーズもあります。
そのまんま使っても、存在感あるネックレスになりそう。

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もちろん、他にも年代ごとの展示室が続いています。

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近代(1970年代)のモダンな作品もカッコいい・・・
お店でムラーノガラスを見ると、つい「いくらかな~高いんやろな~」と
そういう目で見てしまいますが、博物館だと単に芸術作品として見られていいですね(笑)

最後には・・・

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タコが上からぶら~んと!

ムラーノ島に来られたら、おススメの博物館です。



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創業175年の老舗・ブサッティで一生モノのフキンを手に入れる

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12月に訪れたアンギアーリ()は、BUSATTIという会社を訪問するためでした。
グーグルマップで場所はチェックしていたものの、
バスから下りたらホントに目の前にあったのでびっくり(笑)

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最初に担当のミケランジェロさんが来るまで、本店内を見学し
到着の後、打ち合わせルームへ・・・「必死で村の写真撮ってたね」と言われて照れる(爆)
(車で到着した時に、まさにTOPの写真を壁に上って撮影してたのを見られていた💦)

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途中から社長のリヴィオさんまで来ていただき、超恐縮~!!
リヴィオさんは8代目の若社長で、打ち合わせルームには一族の写真もありました。

ブサッティ社の創業はなんと1842年。
その前は小さな町に1軒はある「何でも屋さん」でしたが、
ナポレオンの時代、現在本社のある一族の建物はナポレオン軍が占領し
ナポレオン軍が使用する毛布を生産する工場として使用されました。

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今ある羊毛機は1900年代のもの。
ナポレオン撤退の後、その残された機会や機織り機を使用して、
現在のブサッティ社が誕生、その後、仕立て屋としても名を馳せ、
修道士や神父の服や、世界大戦時は軍隊の制服などにも製品を送り込みます。

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それからなんと、工場や工房まで案内して頂きました。

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初めて見る機織り機とその仕組みにビックリ!
上の写真右にあるプラスチックパネルが模様のパターンだそうで、

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こんな緻密で美しい柄が織られていきます・・・プリントでなく
糸を染めるところから、織り、製品づくりまで一貫して全てここで行われているそう。

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この生地の種類の数々に圧倒されるーーー!
ここで女性社員が製品1つ1つにアイロンをかけたり、オーダーメイドのアレンジをしたり。
他、昔から女性が家で働けるように、今でもこれらの作業を近郊の女性に委託しているそう。

そして最後は、やっぱりお買い物も・・・♪
自分と義妹のクリスマスプレゼントとして購入したのは、これ。

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CANOVACCIO=台所用のフキン。
口語ではフキンはASCIUGINOというので、初めて聞く単語・・・
(和伊辞典ではSTROFINACCIOとありますが、私は聞いたことがありません)
いつも自分が家で使ってるASCIUGINOとは全然違うもの。

「すぐにボロボロになる、その辺に売ってるのとは違うよ。
 どれだけ使ってもへこたれないし、何十年も使えるよ」
とミケランジェロさんが言うのも納得のしっかり、がっしりとした作りの生地。
そして何よりもオリーブ刺繍が可愛い・・・ホントはお揃いか、
以前に見た糸杉柄のエプロンも欲しかったのだけど
店内も、倉庫の在庫にもなかったので今回は断念。

この会社を知ったのは、実は昨年6月、この記事の取材の帰り
サン・ニッコロ地区にふらっと寄った時のある偶然から。
その時に知ったエピソード+今回の会社訪問で、記事を書きました。




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息子が大きくなったからこそ、一緒に楽しめること!

子供が大きくなったら母親が一緒に楽しめること、
娘ならやっぱり、「買い物とか♪スィーツとか♪」
になるのでしょうが、息子の場合って、ホンマ、ないよな~!
・・・とずっと思ってましたが・・・ありました\(^o^)/

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美術鑑賞!
長男と2人でウフィッツィ美術館デート💛
子供たちが小さい頃は、お出かけ&バカンスは海か山、あるいはテーマパーク系、
大都市なんて無理無理!!中規模な都市なんかに行っても、教会や城系、また
博物館系でも行けるのは自然系の博物館だけ・・・
絶対避けてきたもの、まさにそれが美術館だったのです・・・が!!

数年前、子供向けのフィレンツェのガイド本を見てから、
フィレンツェの旧市街に来るたびに
「ドゥオモ・・・ヴェッキオ橋・・・フィレンツェってすごいなぁ」
と言うようになった長男。
メディチ家のドラマにもどっぷりハマり、この1年ほど美術館に行きたいと言続け、
更に中学になって美術史も始まり、その熱も加速してきたよう。

もう、行こうと私が言いだしてから、ウキウキ?ソワソワ?
そして12月30日に予約の電話を入れてからは、
「早く1月3日になって欲しい」「Non vedo l'ora(待ちきれない)」
を連呼しまくり・・・そして何やってるんかと思ったら、

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美術史の教科書で「ウフィッツィ美術館蔵」と書いている作品に印をつけてるし!

11才になって可愛げも少なくなってきた長男ですが、
さすがにこの様子がも~~可愛くって、
母はこの日、「超甘やかしモード」に入りました=3=3=3

まずはマンマ宅に寄り、次男を預け(これは予定通り、次男は全く興味ナッシング)
ランチも食べずにすぐに2人でバスで旧市街に出向き

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Fishing Labで早めのランチ~好きな生魚やフライを食べる💛
ホントはランプレドット・パニーノ立ち食いでもよかったけど、
なんせ「超甘やかしモード」なのでね。

最初はデザートはいらんと言っていたのに、
メニューで彼にとって最強の組み合わせ=チョコ&ラズベリーのケーキを見つけ
それももちろん、頼んで食べちゃう💛

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小さい頃の可愛さはもう戻ってこないけど、これはこれで楽しいかも?
小さい頃の動画や写真を見てちょっとノスタルジーの時もあるけれど
なんや、大きくなったらこういう楽しみ方あるんやーー!と再認識!

もう母も嬉しくて嬉しくて、セルフィー撮りまくり(親ばかでスミマセン)

双子

今回はウフィッツィかアカデミアが迷ってウフィッツィにしたけど
(理由:うそもんやけど、ヴェッキオ宮殿の前でも見れるし!
    ・・・いや、やっぱりホンモノは見るべきやで!とは言っておきましたが💦)
次回はアカデミア!そしてドゥオモのクーポラも上りたいらしいし
またフィエーゾレの遺跡見たいらしいし・・・ああ、またデートできるやん!
ほんと、フィレンツェ近郊に住んでるんやから、めいっぱい楽しまんとね。


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特別展を見るなら、やっぱり「ストロッティ宮殿」

Le volpi e l'uvaの後は、1人やってきました、ストロッツィ宮殿!
お目当ては特別展の「IL CINQUECENTO A FIRENZE(=フィレンツェの1500年代)
告知を見てから、これは絶対に行かねば~と楽しみにしていました。

※ちなみにCINQUECENTOはそのまま訳すと500、ですが
 イタリアでは1000年代は1000を省略して百の位から言います。
 ローマ帝国崩壊後、1000年以前のイタリアって結構空白の歴史だからかしらん・・・?

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ストロッツィ宮殿は常設展はなく、通常4か月に1つのスパンで優良な特別展を開催しています。
特に開催直後と、土日はフィレンツェ人で混んでいるので、やっぱり平日がおススメ。
過去記事を遡ると、私はちょうど3年前のピカソ展に行ってました

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入るとこんな中庭があり、バールとチケット売り場がありますので
チケットを購入したら売り場脇の階段を上り、2階の展示室に入ります。

最初の展示室は、フィレンツェ1500年代の芸術で、
他の芸術家の手本となった2人の作品が展示されています。

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ミケランジェロの「川の神」と、アンドレア・デル・サルトの「ルコのピエタ」

ミケランジェロ好きな私としては、この作品と解説が面白かったです。

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ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオの「夜」
メディチ家礼拝堂の新聖具室に、同じ名前のミケランジェロの彫刻があります

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この彫刻を絵画バージョンに置き換えたものなのですが、いくつかの違いが・・・
私はこの彫刻を思い出しながら解説を読みましたが、並べて写真で見ると分かりやすい(笑)

近代的手法と反改革、そしてメディチ家と教会からの委託、という
相反する2つのファクターの間で揺れ動く1500年代の動きにフォーカスした特別展。
当時は宗教(教会)と美術も切っては切れない中で、宗教会議の結果に影響されたり
宗教的人物の描き方で論争が巻き起こることもあった時代・・・
そんな中でも自分の目指すスタイルを貫こうとした芸術家たちの力強さを感じたり、
当時の流行りの様子が感じ取れたり・・・すごく興味深い展覧会でした。

そしてもう1つ面白かったのは、展示室の出口と入口の間の部屋にあったコレ!

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この中に顔を入れて写真を撮る、タグ付けてSNSに投稿してね!
ってやつですが、コレ、何だと思います?
なんとあの有名なヴァザーリの「芸術家列伝」で芸術家の紹介で出てくるフレーム
左から画家、建築家、彫刻家で、それぞれのカテゴリーのフレームに
それぞれの芸術家の肖像画が描かれているものだそう。
私もやってみたかったのですが、1人だったのでできず、残念(涙)

私は展示室ごとの解説パネルは全て、70ほどある作品の解説は半分くらい
読みながら周って1時間くらいでした。
あまり長く芸術鑑賞するのが疲れる方には、ちょうどよいボリュームかと。


この特別展は、2018年の1月21日まで開催されています。
チケットは大人12ユーロと高めですが、COOPやリナシェンテの会員カード、
ユーロスターやフィレンツェ市バスのチケット提示で9.5ユーロになります。

フィレツェに何回も来ていて、定番の博物館にはすべて足を運んだ、
という方には特に、ストロッツィ宮殿の特別展、おススメですよ。


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【フィレンツェの通り】トスカネッラ通りはレベル高い落書きがいっぱい

フィレンツェで半日仕事で時間もあったので、ふだんあまり行かない界隈をふらり。

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トスカネッラ通り。
左下の一方通行の標識は、お馴染み?CLETのもの。
フィレンツェでは交換せずにそのままになっているので、あっちこっちで見られます。

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たまたま、なんでか分からんけど赤い風船が舞っていたのもあり入ったんですが
この写真のように、レベルの高い落書きでいっぱいの通りでした!
この左の人物は、ドゥオモのクーポラ持ってるから、ブルネッレスキ?
この右の人物は、地図持ってるからアメリゴ・ヴェスプッチ?

現代風のPOPなものが多かったですが

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この最後のは、左右のいろんな人物のデッサンが面白かった。

排水管のため?に開けられた穴の中にも♥

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この名画に水中メガネ、っていうのはいろんなパターンがあちこちにあるので
きっと同じ人物が描いているんやと思う。

落書きの是非はおいといて、イタリアではレベルの高い落書きも多いので
旅行に来られた際は、ちょっと注意して壁や標識を見てみてくださいね。


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くみこ

フィレンツェ郊外の田舎にダンナ&息子2人で暮らす。通訳・翻訳、トスカーナ専門のコーディネイター・ライターの仕事をしつつ、愛着を持つトスカーナの田舎や小さな村、イベント、郷土料理レシピなどを発信・個人旅行の提案を行うサイト・トスカーナ自由自在を運営。
デカい・黒い・よくしゃべるので、日本人には見られないコテコテ関西人。

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