イタリア・トスカーナ専門コーディネイターのトスカーナ田舎暮らし

日常生活から仕事、イタリアの笑えない話など、人口1800人のド田舎から日々の生活を綴ります。

ウェディング

大仕事を終えて・・・の独り言。

アポ取りや予習から含めると約1カ月、そして1週間以上の取材通訳を終えてほっと一息。 家の汚さにはげっそりしてますが(爆) 今回も反省点がいろいろあり、いつになったら“完璧な”通訳になれるのか?と凹みますが、自分の出来る最大の準備をしたうえでの結果なので、それは実力不足と受け入れて、次に生かしていきたいと思います。しかし、毎回痛感するのはキチンとした日本語の難しさ、キリスト教の知識不足、そして瞬時の適切な判断というのがいかに難しいか・・・通訳という仕事は、本当に奥が深いです。

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息が止まるような、ドゥオモの美しさ・・・

振り返ると、もう日本での社会人生活も含め20年以上、自分で何がしたいのか?何が自分の仕事か?考えることがあります。結果、唯一自覚できたのはイタリアが大好きで、イタリアと関係する何かを求めて留学を決めたのですが、まぁそれも表向きの理由で実際は遊学、でも語学だけは身につけようとおそらく一生で一番勉強した時期でした。その後もどんな仕事ができるのか?考えながら、自分ができることはイタリア語くらいしかない、と こんな本 も読んだこともあります。現在、仕事は何?と聞かれると、基本やっぱり通訳なのですが、ぶっちゃけた話、“なんでも屋” かもしれません。

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前から行ったことはあったけど、今回、お気に入りに昇格したバールで、
ほぼ毎日時間潰し&最後の単語チェック&携帯充電&トイレ(笑)

お料理、ジュエリー、写真・・・専門分野を持って活躍している友人を見ると、うらやましくて焦ったみたり、専門分野がないのが自分でも欠点やなと思っていますが、最近はそれも個性だと思えるようになりました。好きなことが絞れない、絞れないから専門性を持つに至らないのですが、いろんな仕事をするのが正直、楽しいんです。 その分、今回のように“あー、美術系の単語の復習しないと!”ってなっちゃうんですが(爆)

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ジョットの鐘楼から撮影もありました

今回の取材では、イタリアの中でも大好きな町、そこに長年住んでいるからこそ近年は見逃しがちだったフィレンツェの偉大さ、美しさ、歴史の面白さを再発見したし、清水の舞台から飛び降りた!と時計業界のお仕事を始めたのももう8年前、いまだに翻訳テキストと写真を見ると“ほほぉ~”とうなり、挙式のお仕事ではラブラブの新郎新婦さんに癒され、 この秋に来られたお客様たちからのメール からおらが村の多大なる可能性(笑)を感じたり・・・いまだに1つ1つが新鮮、ワクワク。そしていろんな方にお会いできるのも、大きな楽しみの1つ。

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今回、何気に初めて?入ったアヌンツィアータ教会の豪華さにびっくり

もちろん、楽しいと言ってもお仕事をしっかりした上で・・・でも仕事だからと言って、義務感やお金の為だけでやってると 心身ともに壊れる というのを身を以て体験し、フリーでやるからには自分が好きなことを自分なりに精一杯、そして楽しんでやろうと決めました。とか言いつつ4年近く続けた仕事を辞めた直後は、固定給がなくなり先行き不安になりましたが(爆)、ポジティブに考えて行動していると、なんだかんだ言っていろんなお話を頂けている。やっぱり何でも自分次第。そして、リピートで依頼を下さる方、新規のいろんなご縁や、支えてくれる家族、話を聞いて発散に付き合ってくれる友人にも感謝。悩んだり凹んだりしながら、少しずついい意味で自己中心的に考えられたり、周りに感謝できることができたり、いろんな “イガイガ” がとれるようになったのは、 この方 のお言葉のおかげも大きい~仕事だけじゃなくて人生全般で大事なことを気づかされます。

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愛しのダヴィデ様にも再会できた❤

てな訳で、進行中のお仕事はいったんゼロになりました(苦笑) が、これからもっと頑張りたい そして滞りまくっている(滝汗)  トスカーナ自由自在のサイト の更新や、新規の“書く”お仕事についての準備をマイペースに始めます。公開されることになったら、また宣伝させて下さいね(笑)。

 
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仕事のあとのお楽しみ ~ ダリ展

先日はウェディングの仕事の後 なんとか天気がもってよかった~! ・・・

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何だか シリーズ化?している仕事前後の美術鑑賞 、今回は メディチ・リッカルディ宮殿 脇の展示スペース。

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今回はダリです。 Dali Meets Dante 、とダンテ生誕750周年を記念した特別展示。
来週27日までだったのでギリギリセーフッ!

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実は、これは50年前・ダンテ生誕700周年の時に持ち上がった企画で、ダンテの神曲の100曲をイラスト化するというものがダリに依頼されたのですが、なぜ外国人アーティストに、しかもダリに?と企画がボツになったそうなのです。しかし、ダリは依頼とは関係なく個人的に100のイラストを描き上げ、50年後の今年、フィレンツェにて特別展示が実現しました。

ダリというと、私はこのぴょんと立ったヒゲと、 どろんと溶けた時計 のイメージしかなかったのですが 、この作品のタッチは全くダリのイメージとは違っていました。水彩画だからかもしれないですが、とても繊細で柔らかな印象、少ない書き込みや色で、しっかりダンテなどの人物も見分けられ、やっぱり偉大なアーティストは違うなぁ~と感心してしまいました。

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展示は神曲の順で、地獄編~煉獄編~天国編の100点+ダリの彫刻もあり、なかなかの見ごたえ。彫刻をしていたなんてこれも知らなかった!

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こちらのダンテの彫刻、葉の冠がスプーンで出来ていて面白い (^O^)/ 彫刻だけでなく、映像やデザインなど、マルチな才能だったダリ、チュッパチャプスのロゴも彼の作品だったとは、これも初めて知った!

そして、初めて”イタリア語”で書かれた作品“神曲”、イタリアでは誰もが学習するイタリア古典NO.1で我が家の本棚にもありますが、私はまだ読んだことがありません。イタリアのみならず、聖書の次に世界中で翻訳された作品、時間ができたら、いつか読んでみたいと思います いつになることやら~(苦笑)
  

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アヤメ公園の次は・・・

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アヤメ公園を出た後は、 ダヴィデのお尻を見ながら(笑) 今度はミケランジェロ広場の反対側へ下っていき・・・よくウェディングのフォトツアーでも利用するバラ公園へ。

今までここに来たのはウェディングフォトツアーのお仕事でのみ、プライベートでは初めて来たけど、予想通り、ここは早すぎた~・・・一定の品種以外のバラは咲いておらず。

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天気はイマイチやったけど暖かかったので、芝生の上ではごろごろしてる人も多く、学校の遠足も来ていました。せっかくの景色も、この天気ではホント、あまりキレイに見えない (ToT)/~~~

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唯一、たわわに咲いていた黄色のこのバラ、こういうのうちにも欲しいなぁ~・・・とかなんとか、出口に迷いながらもひたすら歩いておしゃべり。
子供2人の兼業主婦、田舎住まい、そして彼女は ウェディングコーディネイター (注:現在サイトメンテナンス中) として、私はトスカーナの旅コーディネイターとして、これから仕事を増やしていこうと頑張っているところ、という共通点も多い私たち。お互いの仕事へのこだわりや、やりたいことを話して、刺激やヒント、そして励ましなんかももらって、また頑張ろう~!とエネルギーチャージヽ(^o^)丿

そしてお腹のエネルギーチャージをしに、サンニッコロ地区まで降りて、ランチ処探し。この地区、最近新しいお店が増えていていろいろ覗いたけど、結局、momokoさんが chihoさん から聞いていた このお店 に決定。

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オシャレな店内に、穏やかなスタッフ。メニューもちょっと凝ったのが多く、私はペースト&ドライトマトのピチ(シエナ特産の太いパスタ)、momokoさんはリコッタのトルテッリに洋ナシソース!そしてたっぷり野菜を2人でシェア。味もサービスも◎。 唯一の難点はカウンター席しかないので、2人以上で行ったらきっとゆったりできないこと、くらいかな。逆に1人では行きやすい感じかも。

さて、お腹がいっぱいになったところで、子供達のお迎えのために帰宅準備・・・

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momokoさんの車も、私のバスもミケランジェロ広場なので、バラ公園脇にある階段をえっちらおっちら。いつもならチェントロで用事を済ませて、ランチ、解散の女子会が多いけど、自然の中をたくさん歩いて、たくさんしゃべって、こんなフィレンツェの1日も新鮮でいいな。またやろね~♡

【バラ公園】
ミケランジェロ広場の西側の階段を下った下に入口あり。
7月31日まで毎日開園、8:00~20:00、入場無料。

待ち合わせはダヴィデの下で・・・

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この日はフィレンツェへ・・・でもチェントロには行かず、1つ手前の駅で降りてバスに乗り、直接ミケランジェロ広場へ。待ち合わせはダヴィデの下で(笑)。

今日は、友人の ウェディングコーディネイターのmomokoさん とデート♡
いつもは他の友人と交えて女子会ランチか、土曜の日本語学校の移動中にささっと立ち話だけで、ゆっくりいろいろ話したいね~ってずっと言ってたのがやっと叶いました。

で、どこに行ったかというと・・・

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まずはこちら、4月25日からオープンのアヤメ公園。

・・・が、ここ数日の雨や寒さもあり、いつもなら半分は開花してるのに、ほっとんど咲いておらず、数輪、ぽつ、ぽつ、と咲いてるだけ・・・ (ToT)/~~~ これはこれでキレイやったけど、やっぱり全部がどわ~っと咲いているところが見たかったな~。スタッフの方の話だと、満開までにはあと10日以上はかかるそう、やって。 リベンジできるかな~!?

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せっかくなので、おしゃべりしながら散歩していると、絵を描いている方を発見!

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Momokoさんが近付くと、なんと!日本人の方でした!関西の方で、 “アメちゃん、いります?” 関西のアメちゃん文化交流、フィレンツェでも健在!! 当然、関西人の私ですから、喜んで頂きました(笑)。息子さんがレストランで働いていて、3年に1回ほど3か月ほど滞在して絵を描きため、個展を開いていらっしゃるそうです。 実は、いつかやりたい事の1つが絵画なので、またやりたい熱がむくむくと・・・ 時間ないけど(苦笑)。

・・・そしてまだまだ、お散歩とおしゃべりは続く・・・

【アヤメ公園】
ミケランジェロ広場東側、5月30日まで。開園時間は10時~12時半・15時~19時

仕事のあとのお楽しみ ~ ピカソ展

今日は朝早くから家を出て、昼過ぎまでウェディングのお仕事でした。昨日まではどんより、雨が降ったり止んだり、かなり怪しい天気で心配していたのですが・・・
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フィレンツェに着いたら、雲1つない清んだ空!急に気温は下がったものの、最高の天気で順調にお仕事終了し、ほっとしました。こっちでは“雨の花嫁”は縁起がいいとされていますが、やっぱり晴れの方がいいに決まってます!

今日はマンマに来てもらっているので、時間あり♡ 1人ランチした後は、前々から行きたかったある展覧会へ・・・場所は ストロッツィ宮殿

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常設展はなく3カ月程度のスパンで企画展を行っています。メディチ家のリッカルディ宮殿とそっくりですが、こちらは当時勢力のあったストロッツィ家の宮殿で、16世紀に完成したもの。1階のチケット売り場でチケットを購入し COOP会員やフィレンツェに来た電車・バス・駐車場のチケット・定期券を持ってる人は割引になりますよ~ 、企画展は2階へ。鞄は入口のななめ後にあるクロークに預けてからの入場になります。

最初にどどん、と正面に出てくるのは、ピカソが同じテーマで何度も書き続けた“画家とモデル”の1枚。展示ではあと2枚同じテーマで違う年代に描かれたものがあり、、3枚目のはピカソ82歳のもの。何よりも興味深かったのが、あの ゲルニカ 構想中に書かれたスケッチ。特にウマの顔や泣いている女性の顔は何度も何度も繰り返し描かれていて、構想中にピカソを想像してしまった。完成品もいいけれど、こういう構想中のスケッチや、未完成のものってなんか制作中の作家をイメージできて、結構、好きです。
ピカソを中心に同時代に活躍したダリやミロの作品約90点は、マドリッドのソフィア王妃芸術センターから借り受けたもの。規模はそれほど大きくなく、丁寧に見ても1時間ちょっとで終わりましたが、内容は本当に見ごたえがあり、時代別・スペイン近代アートの変遷を説明しながらの展示方法も見やすかったです。この企画展は来年の1月25日までですが、なんかここの次の企画展が楽しみになりました!

PICASSO e LA MODERNITA` SPAGNOLA
詳しくはリンクを(英語版は左上のEnglishをクリック)

企画展を出て、今度は先週土曜日にちらっと見た中庭のアートを再度じっくりと・・・

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タイトルは、A chi non piace guardare il cielo ?=空を見上げるの嫌いな人っている?、嫌いよ!と言う間もなく、このアートを見ると必然的に空を見上げてしまう構図が面白い。この作品の展示も、ピカソ展と同じ1月25日までですが、こちらは無料です。
1階の中庭には私もよく使うバール、そして今回初めて入ってみたミュージアムショップがあるのですが、企画展のグッズ以外にもオシャレな家庭雑貨や文房具、アクセサリーなどを扱っていて、どちらもおススメ。

一度フィレンツェまで来たら、いつも仕事とやらないと行けないことできゅうきゅうですが、時間ができたらこうやって1人美術鑑賞もいいもんです♪ またやろっ!家に帰ったら、アイロンのかかった洗濯ものがずらり・・・山積みで置いておいたのを見かねたマンマがやっていてくれた・・・お世話になりまくりでスミマセン・・・
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くみこ

フィレンツェ郊外の田舎にダンナ&息子2人で暮らす。通訳・翻訳、トスカーナ専門のコーディネイター・ライターの仕事をしつつ、愛着を持つトスカーナの田舎や小さな村、イベント、郷土料理レシピなどを発信・個人旅行の提案を行うサイト・トスカーナ自由自在を運営。
デカい・黒い・よくしゃべるので、日本人には見られないコテコテ関西人。

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