イタリア・トスカーナ専門コーディネイターのトスカーナ田舎暮らし

日常生活から仕事、イタリアの笑えない話など、人口1800人のド田舎から日々の生活を綴ります。

サンメッザーノ城

同じ目的を持ちながら、なぜ1つになれないのか?

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3回に渡ってサンメッザーノ城の特別見学の様子をレポしてきましたが
その1 その2 その3 
しかし、なんでこんなスゴイものが放置されているのか?

各間ではその装飾に目を奪われて気づきにくいですが、あちこちがボロボロ。
下の写真左は、見学最初の階段を上るホール、右は見学終了後階段を下る手前のホール。

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メインの間の1つである、「スペイン皿の間」でさえも、ふと目をやるとこの有様。

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他にも窓ガラスがなくプラスチックパネルが ガムテープで止めてあったり、
見学もなく警備もない日には、こうした場所から盗みに入る人もいるとか・・・

とにかく悲惨な状況で、ガイドさんが最後に言ったこと:
「今回が最後の見学かもしれない、次が最後かもしれない、
 本当に奇跡がおきない限り、この城はいずれ崩壊します」 

は、脅しでも何でもなく、私も本当にそう思いました。

近年はメディアにもたくさん取り上げられ、「サンメッザーノ城熱」が高まる中
どうしてこんな状態が続いているのか?

侯爵がなくなってからの変遷はこちらを読んでいただくとして、
現在、地元民が中心となった団体が2つあります。
1つは今回のような見学を実施してくれる保護委員会「 COMITATO FPXA 」
もう1つは、change.org にて署名活動を行っているSAVE SAMMEZZANO
「サンメッザーノ城を救う」という目的は同じはずなのに、
これら2つはどうも「仲が悪い」ようなのです・・・

COMITATO...は所有者に許可を取り、城の見学をオーガナイズしその価値を知ってもらう事
そしてサイトや見学時の募金活動により、侯爵の墓をまずは第一に、そして
いずれは城を修復したいようですが・・・
聞いた話では目標金額の60,000ユーロ (約700万円)に到達したそうですが
素人の私が見ても、あの建物すべてを修復するのはまさに奇跡が起こらない限り、
夢の夢、と分かります。

一方、SAVE...は、そんなCOMITATOに業を煮やしてできたのでは?
署名活動を行い、積極的にFBページやメディアにも働きかけ
現在は、修復が必要な文化財に投票して上位に資金を提供する、
イタリア環境財団の「i luoghi del cuore」 への投票呼びかけも必死に行っています。

それに対して、偶然見つけたFBページ内のコメント
「特別見学入場の際に投票用紙に書いてもらえば」のCOMITATOは
「それは僕たちの役割ではない」 と否定的、いや所有者がいる限りは
彼らの役割的にはそれを行うことはできないと言うのです。

COMITATOはあくまで(ある意味当然ではありますが)所有者を尊重し
SAVE...は所有者がどうあれ、そんな時間はない!と必死に独自に活動している、
つまり、同じ目的のために存在しているのに、方向がバラバラ・・・
こんなことしてる間に、ホンマに崩壊してまうで!!と
外部のニホンジン(いや関西オバちゃん)やけど、声を大にして言いたい。

うちのダンナはそれに加え、トスカーナ州、フィレンツェ県などの行政の
「無関心」が信じられない、と言います。
侯爵はフィレンツェ市議からイタリア統一時の国会議員にものぼりつめた後、
辞職してレッチョの山に引きこもってこの城を建てた人物。
フィレンツェからしたら、「ただの狂った野郎」が建てた奇妙な城なのかも?
そして今も、「ルネサンスの都」とは相いれない、価値のないものなのかも?
そうではなく、フィレンツェのみならず、イタリア全体に
保護するべき遺跡や文化財が多すぎる、というのも確か・・・

それでも、「この城は建築的価値だけはない。
侯爵の事を知り、歴史を知って初めて、その本当のすばらしさが理解できる」
という、COMITATO会長の言葉が胸に刺さります。

こんな状態ですが、私個人的には、まずこの「i luoghi del cuore」で1位になれば
資金を受けることができれば!と思っています。

【イタリア環境財団のコンクールへ投票する方法】
イタリア環境財団の第8回目の「i luoghi del cuore」:修復が必要な重要建築物、
モニュメントのコンクールに参加しており、現在2位となっています。
コンクールの締め切りは11月末、順位や得票数によっては、
財団とパートナーであるサンパオロ銀行より修復や保全のための
資金提供を受けることができます。
もし私の記事やブログをご覧になって、この城を救いたい、と思われた方は、
ここから投票をぜひ!お願いします!!

右端のVOTA QUESTA LUOGO!をクリックします
ログイン画面になりますがFACEBOOKにとうろくしている方は
LOGIN CON FACEBOOK をクリックすれば簡単に登録&ログインできますので
再度、VOTA を押すと、投票完了となります。

【現在の見学申し込み方法】
以前の見学日決定後のネット申し込みでなく、常時申し込みが行われ、
申し込みされた方は待機リストに登録されます。
見学日が決まったら、各人に保護委員会からメールが来るので
その用紙を印刷し、再度見学時間の連絡が来るので、当日は用紙を持って行ってください。
申し込みフォームはこちら
ただし、イタリア語のみです。
(上から、名前、苗字、電話番号、在住の町の名前、メールアドレス)



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遂にこの目で見た!「サンメッザーノ城」~その3

この前の様子はこちらをどうぞ ⇒ その1その2

そして、サンメッザーノを代表する間が続々と・・・
前半、違う部屋のドアから垣間見た「百合の間」ですが、中央はテープが貼られています。

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というのも、 この日の明け方までの大雨で、雨漏りして漆喰が剥がれ落ちていたそうで
アルカンジェロはじめ保護委員の人が早朝にかけつけた時、
「見学はムリかも・・・」 と思ったほどだったそうですが、掃除をして、
一部立ち入り禁止にすることで、なんとか見学ができるようにしてくれました。

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この天井・・・甲乙つけがたいけど、私は好きな部屋NO.1はここ♥
ちなみに「百合」はフィレンツェの市章。
一番最初の「柱の間」 の壁にも描かれていましたよ

その後は、「宣誓の間」 ~ この2つの間の動画はこちら

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そして、おそらく一番有名な部屋に入ります・・・動画はこちら

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「クジャクの間」 ・・・自分の語彙のなさに呆れますが、すごっ!!の一言。

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子供が触りたくて?両手を必死にのばしている・・・その心境はすごく分かる!
私も口を開けたまま(爆)、必死で見入ってしまいました。
そこへ、アルカンジェロが来て教えてくれたことは、

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ここはダイニングとして使わせていたんですって!
この扉は、隣部屋だか1Fだかから、料理が運ばれてくる扉。
こんな部屋で食事・・・落ち着くのかな?苦笑
どんな質素なものを食べても、なんかすごいもん食べてる気分になれそう!?

最後の動画!クジャクの間を更にじっくりと!

名残惜しくこの部屋を去り、続いては、「スペイン皿の間」

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天井いっぱいに埋め尽くされたスペインのお皿・・・この部屋もかなりツボです♥

そして、「愛の部屋」

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こちらも真っ白・・・相変わらず装飾の細やかさがスゴイ。

そして、見学の最後は礼拝堂。

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洗礼盤もあったのですが、ここで一家の子孫が洗礼を受けたのでしょうか?
侯爵はここで祈りを捧げたり、懺悔をしたのでしょうか?

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入った時の興奮は落ち着き、各部屋のすばらしさにただただ感動する一方、
どうしてこれほどまでの作品が、こんな状態になるまで放置され、
崩壊する危機に直面しなければならないのか?
やるせなさ、はかなさの残る、特別見学でした。

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このお城を、また訪問できる日は来るのでしょうか・・・?

【現在の見学申し込み方法】
以前の見学日決定後のネット申し込みでなく、常時申し込みが行われ、
申し込みされた方は待機リストに登録されます。
見学日が決まったら、各人に保護委員会からメールが来るので
その用紙を印刷し、再度見学時間の連絡が来るので、当日は用紙を持って行ってください。
申し込みフォームはこちら
ただし、イタリア語のみです。
(上から、名前、苗字、電話番号、在住の町の名前、メールアドレス)

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モニュメントのコンクールに参加しており、現在2位となっています。
コンクールの締め切りは11月末、順位や得票数によっては、
財団とパートナーであるサンパオロ銀行より修復や保全のための
資金提供を受けることができます。
もし私の記事やブログをご覧になって、この城を救いたい、と思われた方は、
ここから投票をぜひ!お願いします!!

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遂にこの目で見た!「サンメッザーノ城」~その2

その1はこちらです。

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城の中央下で、日を指定したメールを印刷したものとチケットを交換します。
右端に立っているのが、ダンナの職場の同僚でもあるリゼッタ。
同じく元同僚で定年退職した彼女のご主人・アルカンジェロもあとで挨拶に来てくれ、
私たちのグループのサポートもしていたので、個人的な質問もいろいろできました。

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こちらがサンメッザーノ城の企画・施工・家主でもあった
フェルディナンド・パンチャーティキ侯爵。
唯一残ってる写真?肖像画?がこれだそうです(1800年代ですからね)

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そこから1Fホールへ、左手前が見学の入り口となる階段、右はトイレ。
1Fは右奥のバールスペースで、これらの場所以外は立ち入り禁止となっています。 

そして時間となり、入場。皆固まって入り、最後はスタッフ3名ほどが続きます。

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見学する部屋は全て2階、最初の部屋は「柱の大広間」 。

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1部屋目にして・・・上も下も横も・・・

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あまりのスゴさに心臓がドキドキするほど。

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しかし、この保護委員会の会長さん・マッシモの分かりやすい説明に
どんどん引き込まれていきます・・・
でも、もう目に焼き付けよう、写真も撮らないと!動画も撮っておこう!
とまだ始まったばっかりやのに、勝手に1人で動揺気味の私💦

柱の間の動画はこちらをどうぞ。

ここからは3部屋、白い部屋が続きます。
まずは「星の間」

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「白の間」

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「蝶の間」

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白いので分かりにくいですが、その装飾の細かさといったら!
蝶の間はあらゆる場所に鏡の部分があり、キラキラと華やかで幻想的・・・ウットリ♥

写真は必死で撮影してもこの程度・・・というのは
建物内はほぼ電気が通っていないため、自然光だけで部屋によってはかなり薄暗いんです。
かつ狭い部屋では人も押し気味で自由に動けないし、広角に撮れないので、
あんなに迫力のあった蝶の間もこんな写真だけ💦
キレイな写真はぜひ、この記事でご覧くださいね。

そして「鍾乳石の廊下」などの通路を通りますが、

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やはり電気がないので、説明中も小型懐中電灯で説明の箇所を映し出しながら。

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窓際は光があるので、比較的写真が撮りやすいですが、反射もあるのでむつかしい。

名前を聞き逃した?調べても名前が分からなかった小間をいくつか通り、

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よく写真で見た、有名な部屋にたどり着きました・・・続く。

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遂にこの目で見た!「サンメッザーノ城」~その1

先日、あのサンメッザーノ城に行ってきました。
サンメッザーノ城については、約1年前、 FRAZE CRAZEさんでの連載、
「トスカーナ見聞録」の記念すべき第一回で書いたので
詳しくはこの記事を見て頂きたいのですが

FC

フィレンツェ近郊にある、今は廃墟となったエキゾチックな城。
現在は年に数回、保護委員会のボランティアによる特別開館があるだけなのですが
この記事にあるように、当選するのは奇跡に近い激戦!!
前回公開から、過去に申し込みはしたけれど選に漏れた人を招待してくれるようになり
遂に私たちも行くことができました!!!! 
連載にも書いてますが、もう1年以上夢にまで見た今回の見学です=3=3=3

おらが村から車で約30分、有名なアウトレットモールの前に車を停め、山道へ。
前の夜中にどっしゃぶりの雨だったので行けないかと思ったけど、セーフ💦
約30分の山道もサンメッザーノ城の敷地で、広さは65ヘクタール。
土着のものから、外来種の珍しい木や植物が植えられています

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こーんなに高いセコイア・・・一番高いものは50m以上、直径8.4mもあるそう。

一部にはシダがわさわさと茂っていたり・・・

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別世界に来たような静けさと、その荘厳な雰囲気。
しかし150年前、この城を作るために50年もの月日を費やした侯爵は、
いったいどんな思いを持っていたんやろう・・・

てっぺんに近づいてくると、古い井戸が残っていました。

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そして、以前使われていたであろう門も見えました。
30年前までは結婚式や宿泊ににも使用されていたこの城、
当時はここを通ってやってきたのでしょう。

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別館?その荒廃した様子が、胸に刺さります・・・

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そして、写真では幾度となく見た、サンメッザーノ城の全貌が見えてきました。

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この時点で、何やろ・・・一言で言うと、感動、なんやろうけど
何回も見てたせいか、昔から知ってる人に何十年かぶりに会えた!みたいな、
その人が、私をずっと待っててくれた・・・みたいな、
なんとも不思議な熱い思いがこみ上げてきました。

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もしかしたら近い将来、崩壊してしまうかもしれない、
もう二度と見られないかもしれない・・・そんな思いもこみ上げて来て
入る前から何故か?すでに泣きそうな私でした。
 
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