イタリア・トスカーナ専門コーディネイターのトスカーナ田舎暮らし

日常生活から仕事、イタリアの笑えない話など、人口1800人のド田舎から日々の生活を綴ります。

シエナのお菓子

トスカーナ料理ランチ会のメニュー&食材解説~ドルチェ編

先日のイベントのメニュー&食材解説、前菜編1プリモ編1
セコンド&付け合わせ編に続き、今回は最後のドルチェ(スイーツ)編です!

【ドルチェ3種盛り合わせ】

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通常、ピティリアーノさんで出されるのが下記2つ。

トッツェッティ
こちらも、オーナーシェフの小林さんから初めて聞いた名前のドルチェ。
しかし、見た目はカントゥッチ??
違いを小林さんに聞いてみると、小林さんが勤めていたマレンマのお店で聞いたのは
カントゥッチがバター使用に対し、トッツェッティはオリーブオイル使用。
ネット調べてみると、カントゥッチがアーモンド使用に対し、
トッツェッティはヘーゼルナッツやドライフルーツを使用。
カントゥッチも最近チョコ入りやピスタチオ入りなどバリエーションも多いので
基本的に同じものと言っても良いと思いますが、
カントゥッチはトスカーナのフィレンツェ~シエナくらいまで
トッツェッティはラツィオ州やウンブリア州の呼び名だそうなので、
隣接しているマレンマはこの呼び名なんだと思います。

バーチョ・ディ・ダーマ
半球の2つの生地を唇に見立てて「貴婦人のキス」という名前のついたお菓子。
ピエモンテ・トルトーナで100年以上前に生まれたお菓子ですが、
1906年のミラノの展示会で金賞を受賞したことから、世界的にも有名になったそうです。
生地にはピエモンテ特産のヘーゼルナッツ粉が入っており、
間にはチョコレートが挟んであります。

パンフォルテ
そして、イタリアからもってきたのがこちらのパンフォルテ。

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現地から何かお菓子を・・・と、他のシエナ銘菓の
リッチャレッリ(アーモンド粉のソフトビスケットに粉砂糖がかかったもの)、
カヴァルッチ(ドライフルーツとアニス・シナモンなどが入ったビスケット)
と迷いましたが、一番クセのあるパンフォルテを敢えて持ってきました。
理由は、ピティリアーノさんで出す他の2品が焼き菓子だったこと、
そして、3つの中でも一番食べられなさそうだったことと
好き嫌いが分かれるので、お客様の反応が見たかったこと(笑)

パンフォルテはアーモンドやドライフルーツをハチミツベースの生地でかため
そのねっとりとした食感と、スパイスが特徴。
その歴史は古く、1000年頃~貴族や裕福な商人に好まれたお菓子だったそうです。
今ではリッチャレッリ、カヴァルッチと共に、トスカーナのクリスマス菓子となっていますが
シエナでは通年、老舗のNANNINIはじめ、たくさんのお店で売られています。
ばーちゃんの村ではパンフォルテ投げゲームもクリスマスのイベントとなっています。

イタリア料理は日本でもかなりポピュラーになっていますが、
州ごと、下手すると町ごとにも特色のあるので、「イタリア料理」ではなく
旅行に行かれたら、ぜひその土地の郷土料理を食べてみてください。
そしてトスカーナ料理、いや、マレンマ料理が食べたくなったら
ピティリアーノさんへGOOO!です(笑)

来年はまた別のゾーンをテーマとして、違うメニューで
イベントを開催したいと思っていますので、
今年来られなかった方は、ぜひ来年の5月末くらいの告知を楽しみにしていてください!


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NATALE★2015

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クリスマスは毎年恒例、ばーちゃん家で家族で過ごすため、イブに移動・・・しかし、何、この暖かさ?ばーちゃん家に着いたら霧だらけでじめじめ~・・・おつかいで隣町の アッバィア に行ったのですが、この通り。

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しかも雨まで降ってきたので、今年の フィアッコレ は行くのを断念。その代わり、この教会の中に久々に入り、旧市街を散策してきました。

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何回散策してもほっこりする村ですが、この時期は格別!童話の中に入り込んだようで、大人でもウキウキ楽しくなります。

そしてクリスマス本番~朝は子供たちが起きてツリーの下のプレゼントに歓喜!まだ一応、サンタさん信じてるはず、の長男も、もちろん次男も大喜び。サッカー関係のゲーム、ポケモンカード まだいるんかいな 、本など。おもちゃが減って母は嬉しい限り カードは増えていくけど・・・(;一_一)

そして、ランチ開始!!前菜各種に、プリモはトルテッリーニ・イン・ブロード。メインの肉を煮込んだスープなので、この出汁が激ウマ~(^O^)/

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亡き舅が大好きだったポッロ・リピエノ(鶏肉の中に牛タンやハム、ピスタチオを詰めたもの)、舅最後のクリスマス以来、8年ぶりにマンマが作ってくれました。舅がいっしょにいるようで家族でしみじみ・・・としてるのもつかの間、ランチはシャンパンで乾杯、デザートに続き・・・毎年出てくる量も食べる量も減ってきたとはいえ、いや~お腹いっぱいすぎる・・・

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その後は、左官工の彼氏がほぼ全て改装した、義妹と彼の新居へ移動。恒例のモノ―ポリ、そして休暇中はもらったゲームやボール&ゴールポスト、そして翌日は 昨年やって大盛り上がりのパンフォルテ投げ 。私の連勝ならず、今年は地元民の彼氏が優勝にて閉幕~。

26日はサントステファノの祝日、お出かけ日和(^O^)/ 、その様子はまた次回・・・

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家族でパンフォルテ投げ

ピアンカスタニャイオ から帰った後は、まだまだ前日ランチの残りもの消化ランチ だから作りすぎなんやってば(苦笑) 。そして、一休みしたら、家族でゲーム!

さて、皆が注目する、宙を舞う物体はなんでしょう・・・?

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これはシエナの銘菓の1つで、クリスマスなどのお祝で食べるパンフォルテ。シエナやシエナ県の町や村では、このパンフォルテを投げて競うゲームをよくするそうで、今回、我が家もやってみました。生粋シエナ県人のばーちゃんは高齢のため参加せず、マンマ&義妹彼氏=シエナ県人、ダンナ&義妹=フィレンツェ人、私=日本人、長男&次男=日伊ハーフ、このメンバーでゲーム開始!経験と血筋から言って、優勝候補は義妹彼氏か、やはりマンマか・・・?

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大人はこの位置から、子供たちは戸棚の前からパンフォルテを投げて、テーブル一番奥までパンフォルテが残った人が勝ち。

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向こう側に落ちたら失格、落ちずにはみ出した方がはみ出した分だけ勝ち!5回やって、圧倒的な強さで勝ったのは・・・私 (^O^)/ !! ・・・で、認めたくないトスカーナ人たちはあと5回やろう!と延長したものの、結局10回中勝ったのは私6回、義妹彼氏3回、マンマ1回と、やっぱりワタクシの圧倒的勝利で幕を閉じました!

その後はもちろん、パッケージを開けてパンフォルテでおやつ。

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パンフォルテはフルーツの砂糖漬け、アーモンドをはちみつなどで練り固めたものですが、香辛料も入っていて、ちょっとクセのある味とねっとりとした食感。中世のレシピが今も受け継がれているそうです。私は控えめに小さく、これが好物なマンマは大き目に(笑)。このお菓子を見るたび、これがホントに大好きだった舅の嬉しそうな顔を思い出します。

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その後は森とばーちゃん村を散歩。

翌日帰宅し、3泊4日のクリスマス滞在も終了・・・毎年同じようなもんですが、こうして家族でゆったり過ごすのがやっぱりクリスマスなんやなぁ~と改めて思った、イタリアで14度目のクリスマスでした。

BUON NATALE 2014

フィアッコレに行った後すぐに就寝したのですが、子供たちが寝入ったのを見て、ダンナが起きてガサゴソガサゴソ・・・クローゼットに隠しておいたクリスマスプレゼントをツリー下に仕込みます。

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ダンナに任せて私はそのまま寝たので、写真は翌朝です(苦笑)
前の晩、就寝が遅かったのにもかかわらず、長男は興奮して早く目が覚めたようで、まだまだ寝たい私の耳元で、“おかーさん、プレゼント見にいこ~”とあまりにうるさいので、私も起きて、いつものようにちょっとオーバーリアクション的に“うわ~!見てみ!”・・・まだまだサンタさんを信じて感動している様子の長男 まだ7時半・・・眠い母 次男は9時くらいまで爆睡してましたが、長男も早く開けたがってうずうずしてるので、ダンナが起こしました。やれやれ今年も何とかミッション達成~(^o^)丿

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基本的にお手紙に書いた通りに来るのに、やっぱりこの包装紙を開ける時がたまらないんですよね~。ほらほら出てきた、お待ちかねのプレゼントたち・・・WIIミニは2人あてのメインだけど、こちらではそれなりに高価でもまとめて1個には絶対にできず、うちでは両親サンタ、ばーちゃんサンタ、おばさんサンタと必ず3つもらえます。

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サブプレゼントのうちの1つは長男:ルービックキューブ まだあるんや~! 次男、ペンいっぱい ほんまにいっぱいあったので、興奮しながら数えてた姿がめっさ可愛かった♡ で、早速、大好きなお絵描き開始。

プレゼント開封が一通り終わったら、今度はランチ準備 っても私は全く手伝ってませんが(爆) 、家族でゆっくりランチを楽しむのがイタリアのクリスマス。今でこそ舅も亡くなり、ノンナもマンマも常にダイエットなので量は減りましたが、最初の5年ほどは地獄のような量、そしてまだまだ奥ゆかしさも残っていた私も 今ではそのかけらもありませんが(爆) 皆からのもっと食べろ攻撃にマジ泣きしそうになりながら食べていたもんです・・・

さて、まずは前菜、定番のクロスティーニ(パンにトスカーナ名物のレバーパテなどをのせたもの)、イノシシのサラミにオリーブからスタート。テーブルセットもクリスマスバージョン!

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そしてダンナが戸棚の奥からいつも出してくるキャンドルセット。小さい頃からのクリスマスの思い出がいっぱい詰まっていて、これがないクリスマスランチはあり得ないそうで。

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キャンドルを点けると、その熱い空気を感じて上のたちが周り、木馬についてるバーで鐘を鳴らします。後ろにいるのは 亡霊でなく ダンナのばーちゃん・87歳、大腿骨骨折から復帰してまだまだ元気です! すんごい食べるし・・・\(◎o◎)/!

その後、ばーちゃん手作りのリコッタ&ホウレンソウのラビオリ・ラグーソース、いろんな肉のグリル、スフォルマート、ロシアンサラダ、普通のサラダ・・・今回は私たち家族に加え、ばーちゃんの住み込みヘルパーさん、この村に彼氏と同棲してる義妹と彼氏、彼氏のお父さんも一緒にランチしましたが、男衆が2人加わったから・・・と言ってもスゴイ量・・・おかげでばーちゃん家にいる間はこの余り物の消化メニュー(苦笑)。そしてこれだけ食べた後でも、やはりクリスマスのお菓子も欠かせません・・・ うげ~
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クリスマスのお菓子と言えば、パンドーロとパネットーネですが、あまり食べたい人がいなかったので、私はイベント時に欠かせないシエナの銘菓・リッチャレッリ(アーモンドベースのクッキー・写真左)と、私たちが来る時に必ず近所のナポリ出身のおばちゃんが持ってきてくれるパスティエーラ・ナポレターナ(リコッタチーズと柑橘系ドライフルーツのお菓子・写真右)をちょっとだけ・・・これにて やっとこさ 終了~!!

ランチ終了はすでに15時を過ぎていて、その後は子供たちのプレゼントのおもちゃ遊びにつきあったり、まったりして過ごしました ああ、思い出して書いてるだけでも苦しい・・・
Profilo

くみこ

フィレンツェ郊外の田舎にダンナ&息子2人で暮らす。通訳・翻訳、トスカーナ専門のコーディネイター・ライターの仕事をしつつ、愛着を持つトスカーナの田舎や小さな村、イベント、郷土料理レシピなどを発信・個人旅行の提案を行うサイト・トスカーナ自由自在を運営。
デカい・黒い・よくしゃべるので、日本人には見られないコテコテ関西人。

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