森の中にひっそりと建っている修道院ですが、
祝日だったということもあり、イタリア人の訪問者が結構いました。
アペニン山脈のトスカーナとロマーニャの間にあるこの地は、
アレッツォの司教からラヴェンナの修道士・聖ロムアルドに与えられ、
まず1025年にエレモ(修道士の住居)が、1046年からこの修道院が建てられました。
教会の主祭壇、そして左右の壁にもヴァザーリの絵画があります。
可愛らしい中庭や礼拝堂を見学した後、
メインの見所?である、Antica Farmacia =昔ながらの薬局に行きました。
世界で一番古い薬局として世界的に有名なのは
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラですが、こちらの歴史もとても古く
看板には1450年の表記が!
修道院に巡礼で訪れる人々、また近辺の貧しい病んだ人をケアするため
イタリアでも最古と言われる「病院」となり、
修道士たちはこのテリトリーの植物を使って薬を作っていたそうです。
何百年も前、このレシピを書いている修道士さんの姿を想像してしまって
何だか胸が熱くなってしまうのでした。
私がこうして妄想にふけっているころ、ダンナはそそくさと自分用に石鹸を買い込み
子供たちは飽きてしまったで(泣)外に出ることになりました。
こうして楽しい祝日を過ごしたわけですが、今回の失敗は
カマルドリを先にした方が、自然の美しさももっと堪能できたのになーってこと。
これを教訓に、今作成している1日ツアープログラムは、修道院を先にします。
(申し込まれる季節によっては、ポッピ先でも構わないかもしれないけれど)
今回、エレモ(修道士さんの居住区)にも行けなかったのですが、
この周辺は整備されたトレッキングコースにもなっているので
次回はカマルドリだけで1日かけて、歩きながらエレモと薬局をもっとじっくり見たいと思います。
4月以降なら日がもっと長いので、リベンジは来年春かな~?
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