イタリア・トスカーナ専門コーディネイターのトスカーナ田舎暮らし

日常生活から仕事、イタリアの笑えない話など、人口1800人のド田舎から日々の生活を綴ります。

修道院

カマルドリ修道院、一番の見所は歴史的薬局!

ポッピ()の後は、そこから車で30分ほどのカマルドリ修道院へ。

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森の中にひっそりと建っている修道院ですが、
祝日だったということもあり、イタリア人の訪問者が結構いました。
アペニン山脈のトスカーナとロマーニャの間にあるこの地は、
アレッツォの司教からラヴェンナの修道士・聖ロムアルドに与えられ、
まず1025年にエレモ(修道士の住居)が、1046年からこの修道院が建てられました。

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教会の主祭壇、そして左右の壁にもヴァザーリの絵画があります。

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可愛らしい中庭や礼拝堂を見学した後、
メインの見所?である、Antica Farmacia =昔ながらの薬局に行きました。
世界で一番古い薬局として世界的に有名なのは
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラですが、こちらの歴史もとても古く
看板には1450年の表記が!

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修道院に巡礼で訪れる人々、また近辺の貧しい病んだ人をケアするため
イタリアでも最古と言われる「病院」となり、
修道士たちはこのテリトリーの植物を使って薬を作っていたそうです。

レトロなパッケージもツボ!

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保湿クリームや石鹸もいろんな種類があり

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リキュール、ハチミツやジャム、のど飴などの製品も多数。

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入口のホールから左の部屋は、昔ながらの調度品が美しく

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コーナーには、形も絵柄も美しい薬壺や、ガラス容器なども展示されています。

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更にその奥は、製作過程に使う器具が展示された、ちょっとしたミュージアム。

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イラストもカリグラフィーも美しい、近世の他国からの薬草の図鑑などの展示や

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ここの修道士さんの、手描きのレシピも!!
何百年も前、このレシピを書いている修道士さんの姿を想像してしまって
何だか胸が熱くなってしまうのでした。

私がこうして妄想にふけっているころ、ダンナはそそくさと自分用に石鹸を買い込み
子供たちは飽きてしまったで(泣)外に出ることになりました。

こうして楽しい祝日を過ごしたわけですが、今回の失敗は
カマルドリを先にした方が、自然の美しさももっと堪能できたのになーってこと。
これを教訓に、今作成している1日ツアープログラムは、修道院を先にします。
(申し込まれる季節によっては、ポッピ先でも構わないかもしれないけれど)

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今回、エレモ(修道士さんの居住区)にも行けなかったのですが、
この周辺は整備されたトレッキングコースにもなっているので
次回はカマルドリだけで1日かけて、歩きながらエレモと薬局をもっとじっくり見たいと思います。
4月以降なら日がもっと長いので、リベンジは来年春かな~?


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イタリアの美しい村の1つ、「ポッピ」~ 2つの教会

お城、柱廊の町並みに続く、ポッピ紹介の最終回は教会です。
ポッピ旧市街の北の端にあるマドンナ・デル・モルボ教会と、
ほぼ南の端にあるサン・フェデーレ修道院の2つを訪れました。

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お城から下った下にあるのが、城の次に町のシンボル的なマドンナ・デル・モルボ教会。
六角形の建物にのっかった屋根、3辺の柱廊がとても可愛らしい小さな教会です。
教会の建立は1650年代、主祭壇にはフィリッピーノ・リッピ学校による
「聖母子と聖ジョヴァンニ―ノ」が飾られています。

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ツボは正面扉上にあるオルガンなのですが

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オルガンを弾く女性が描かれた扉にしまわれているようです。

それから柱廊が続くメインストリートを南に下り、着いた先はサン・フェデーレ修道院。
こちらは1007年にはベネディクト派の修道院として存在していました。

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外観はいたって地味ですが、中はこんな感じ・・・

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長い歴史の中で宗派が変わったり、またバロック様式に改築されたりしながら、
最終的には教区教会となり、戦後に元のロマネスク様式に補修されます。

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主祭壇と反対側にある壁の窓に残されているのは、14世紀半ばのフレスコ画。
ここにもポッピの当時の様子が描かれています。

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主祭壇右側の階段から、地下礼拝堂も垣間見ることができますよ。

お城・町並み・教会と、小さい旧市街にいっぱい見所が詰まったポッピ。
フィレンツェからはバスで2時間ですが、本数が極めて少ないので、
こちらも新サイト・1日ツアープログラムに入れる予定です~どうぞ、お楽しみに!


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かさこさんとトスカーナ周遊どこへ行く?1 ~ サンガルガーノ修道院

遂にかさこさんがフィレンツェに到着し、昨日は1日、ハイヤーで撮影ツアー。
2週間ほど前、かさこさんにどこに行きたいですか?と聞くと、
「(私の)セルフマガジンの表紙のところ!」

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そこ以外は特にないからオマカセ状態・・・ここからがコーディネイターの腕の見せ所。
コーディネイトをする時に大事なのが、

・依頼主さんは何が好きなのか、何が見たいのか
・何を優先させるのか
・上記を知るためのコミュニケーション

その上で提案をして、すり合わせをしていくこと。

かさこさんの場合、本業はカメライター、いろんな場所には行っていて目は肥えている。
ブログや投稿などから私なりにかさこさんが好きなモノ、喜びそうなことは分かっていたので

・ガイドにほとんど載っていないところ
・インパクトのあるところ

この2つを基準に8ヶ所の案を送り、優先順位をつけてもらって選んだ合計5箇所、
「フィレンツェ発着トスカーナ横断13時間の撮影ツアー」が始まりました。

まず1つ目のキーワードは「廃墟」
そうなれば、ここははずせない・・・実際優先順位NO1だったここ、

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サンガルガーノ修道院。
放置され、屋根が崩れ落ちた修道院は、いつ来ても独特の魅力があります。

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かさこさんも「ここはすごいなー」を連呼しながら、黙々と撮影。

私にとっては、ダンナと付き合いだして「すごい所があるから」とデートした思い出の場所。
そして最後は両親と行ったきり6年ぶりだったので、たくさん写真を撮りました。

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写真には小さくてあまり見えませんが、カラスやハトがいっぱいいて
曇り空も手伝って、よけいに劇的なサンガルガーノ。
というか、私が来た時は100%曇りで青空とのコントラストがないのが残念ですが
これは次回のリベンジにしたいと思います。

そして、すぐそばの丘の上にあるもう1つの円形教会に少しだけ寄って

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次の目的地に向けて、更に車を南に走らせます=3=3=3


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「ラ・ヴェルナ」からペンナ山へ、自然の美しさとたくましさに圧倒される!

たった1日の「ラ・ヴェルナ」訪問ですが、4つも記事が書けるくらい充実!
(今回が最後ですっ)


ランチでお腹いっぱいになった後は、このペンナ山へのトレッキング。
修道院のある大広場に行く手前から標識がでています。

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この写真の右側の坂から上っていきます。

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上がってすぐのところには、これまた小さな礼拝堂が2つ。
写真は、ベアート・ジョヴァンニという修道士が30年瞑想や祈りを行っていた建物が起源。

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トレッキングコースはこうして赤白の印がついているし、人も結構いたので迷うことはなし。

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そして、歩きにくい斜面にはハシゴを渡してあったり、木の根も浮き出ているので
滑らないように上るのも楽・・・でもつまづかないように注意💦

こないだオルチャへ行った時も、そして今回も、自然ってすごいなぁと思う事ばかり。

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メリメリッとなった根っこ

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岩場に張り付く根っこや苔、そしてこの岩はいったい何年の時をかけてこうなったんやろ?

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森のあちこちに自生する可憐な白い花・・・

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写真撮ったり、息子たちはふざけながらでしたが、標識通り40分で山頂まで着きました。
ここで標高1283m、 ここにも小さな礼拝堂がありました。

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ここからの眺めは、もちろん最高!
柵はちょっとしかないので、下を覗くにも写真を撮るにも注意が必要!
(高所恐怖症の人、子連れの人は特に注意!!) 

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倒れた木を額に見立てて(次男の変顔&変ポーズもなしで)良い写真も♥ 
帰りはささっと下りて20分!合計1時間の気持ちの良い散策でした。 

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見慣れたマークが・・・と思ったら、ここもギリギリ?カゼンティ―ノ国立公園の南東の端っこ。
中には入っていませんが、フィレンツェからの玄関口ってことで、 
おらが村にはビジターセンターがあり、西の端っこに載っています。

いくつかの記事で「イタリアで最も美しい森の1つ」と称されていたカゼンティーノ地方の森。
こんな近くにいるんだから、もっと頻繁に訪れたいと思います。 

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「ラ・ヴェルナ」の食堂で、たらふく食べる!

聖フランチェスコが聖痕を受けた巡礼地「ラ・ヴェルナ」。
ここでは何も期待していなかった(考えてもなかった)スゴイことが・・・
それは、REFETTORIO(修道院の食堂)での食事!!

入口で人数をチェックした紙をもらい、席に着くと、
「パスタどうします?ミートソースかトマトソースかビアンコか?」 と聞かれ、
私、ダンナ、長男はミートソースをチョイス。

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ビアンコ(白)の次男は、和えるのはオイルかバターか?でバターをチョイス。

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Fantozziの映画か!ってくらい大盛!!
(多すぎて残しちゃったけど・・・先に言わないとアカンかったね💦)

ここは、プリモ・セコンド・付け合わせ・果物までフルセットメニューのみ。
値段は250mlワインと水入れて、大人1人18ユーロで、お代わりも自由!!
(ワインなしは16・5ユーロ、子供は半額でした)

セコンドは肉のグリルで、鶏肉、鴨肉、豚肉、腸詰ソーセージ。
これもトレイを持ったおばちゃんが周ってくるので、どれが欲しいかを言うのですが

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「1個?2個?(答える前に2個入れられる)、豚も食べとき!」
と、言った以上に盛られてしまう(笑)
付け合わせはサラダ菜にフライドポテト、サラダ菜は各テーブルにボウルが置かれ、
ポテトフライはトレイで周ってくるので、子供たちはたんまり入れてもらってました。
最後は果物が入ったボウルがデデン!と来るので、各自皮をむいて頂きます。

おかげで皆、苦しいって程お腹がいっぱい・・・
でも安くてたくさん食べれるだけでなく、全てがシンプルだけどめちゃ美味しいんです。
長男は私よりも食べてたくらい ( ゚Д゚)

フルコースは無理~と言う方も、パニーノなどを注文して席で食べられ、
バールも併設しているので、お昼に、おやつにいつでも立ち寄ることができますよ。
食堂は門を入ってまっすぐ進み、右の建物にあります。

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Profilo

くみこ

フィレンツェ郊外の田舎にダンナ&息子2人で暮らす。通訳・翻訳、トスカーナ専門のコーディネイター・ライターの仕事をしつつ、愛着を持つトスカーナの田舎や小さな村、イベント、郷土料理レシピなどを発信・個人旅行の提案を行うサイト・トスカーナ自由自在を運営。
デカい・黒い・よくしゃべるので、日本人には見られないコテコテ関西人。

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